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「Core I」と超低電圧の「Core M」、どちらを選ぶべきか徹底まとめ

2023-12-14 09:22| 来源: 网络整理| 查看: 265

「Surface Pro」や「Apple MacBook」など、Core MというCPUが搭載されたノートパソコンを見かけることが多くなった。比較的新しい「Core M」と、前からある有名な「Core I」。どちらを選ぶべきか、性能や価格を可能な範囲で調べ、徹底的にまとめてみた。

この記事の目次

Sponsored Link 「Core M」シリーズとは?

Intelが「Core M」シリーズを作り始めたのは2014年頃。他の「Pentium」や「Core I」シリーズと比較すると、非常に新しい歴史を持つCPUです。

「Core M」が今までのCPUと大きく違うのは、「Core I」シリーズの性能をある程度は維持しつつ、驚異的なレベルまで消費電力を落としたという点。シリーズを通して基本的に「4.5W」しか消費しない。その圧倒的な低電圧能力により、「Core M」は発熱が低く、電気の消費も当然低い。

そのため「Apple MacBook」や「Surface Pro」と言った、厚みが1cmに近い極薄のノートパソコンや、2 in 1タイプのタブレット端末などに多用されています。

発熱が少ないためCPUを冷却するために使われる「CPUファン」の必要性が少ないし、消費電力が低いから大容量のバッテリーを搭載しなくても長時間、充電なしで動き続けることが可能。

「Core M」のスペック /仕様比較

次は、完全なモバイル向けCPUである「Core M」の仕様(スペック)や性能について。比較する相手には「Core M」の元になった「Core I」シリーズを使いました。

世代型番コア数スレッド数ベースクロックターボクロックL2 CacheL3 Cache内蔵GPUGPUクロックTDP発売日希望小売価格5th Broadwell-YCore M-5Y1024800 Mhz2.0 Ghz512 KB4 MBHD Graphics 5300100 – 800 Mhz4.5 W2014年9月$ 281Core M-5Y10aCore M-5Y10c300 – 850 Mhz2014年10月Core M-5Y31900 Mhz2.4 Ghz300 – 900 MhzCore M-5Y511.1 Ghz2.6 Ghz100 – 850 MhzCore M-5Y70300 – 900 Mhz2014年9月Core M-5Y711.2 Ghz2.9 Ghz2014年10月5th BroadwellCore i3 5005U242.0 Ghz–512 KB3 MBHD Graphics 5500300 – 850 Mhz15 W2015年1月$ 275Core i5 5200U2.2 Ghz2.7 Ghz300 – 900 Mhz2015年2月$ 281Core i7 5500U2.4 Ghz3.0 Ghz4 Mb300 – 950 Mhz2015年4月$ 393

「Core I」の第5世代にあたるBroarwellアーキテクチャにて、「Core M」シリーズが初登場。この第5世代、デスクトップ向けCPUはものすごく微妙なラインナップでしたが、モバイル向けは多い。

さて、上に「Core M」をまとめ、下に従来のモバイル向け「Core I」をまとめた。コア数やスレッド数は同じですが、大きな違いは「ベースクロック」と「内蔵GPU」、そして「TDP」ですね。

世代型番コア数スレッド数ベースクロックターボクロックL2 CacheL3 Cache内蔵GPUGPUクロックTDP発売日希望小売価格6th Skylake-YCore m3-6Y3024900 MHz2.2 GHz512 KB4 MBHD Graphics 515300 – 850 Mhz4.5 W2015年9月$ 281Core m5-6Y541.1 GHz2.7 GHz300 – 900 MhzCore m5-6Y572.8 GHzCore m7-6Y751.2 GHz3.1 GHz300 – 1000 Mhz$ 3936th SkylakeCore i3 6100U242.0 Ghz–512 KB3 MBHD Graphics 520300 – 1000 Mhz15 W2015年9月$ 281Core i5 6300U2.4 Ghz3.0 GhzCore i7 6600U2.6 GHz3.4 Ghz4 MB300 – 1050 Mhz$ 393

2015年に登場した第6世代、Skylakeも全く同じ特徴です。ベースクロックはものすごく低く抑えられており、内蔵GPUもマイナーバージョン。その代わりTDP(消費電力)はたったの30%程度にまで抑えている。

世代型番コア数スレッド数ベースクロックターボクロックL2 CacheL3 Cache内蔵GPUGPUクロックTDP発売日希望小売価格7th Kabylake-YCore m3-7Y30241.0 Ghz2.6 Ghz512 KB4 MBHD Graphics 615300 – 900 Mhz4.5 W2016年9月$ 281Core m3-7Y321.1 Ghz3.0 Ghz2017年5月7th KabylakeCore i3 7100U242.4 Ghz–512 KB3 MBHD Graphics 620300 – 1000 Mhz15 W2016年9月$ 281Core i5 7300U2.6 GHz3.5 Ghz300 – 1100 MhzCore i7 7600U2.8 Ghz3.9 Ghz4 MB300 – 1150 Mhz$ 393

2016~2017年にかけて登場した第7世代、Kabylakeも全く変わらない。ただ、世代を更新するごとにターボクロックの上限が大きなってきた。内蔵GPUも少しだけバージョンアップしていますね。

「Core M」と「Core I」の処理性能(ベンチマーク)を比較Passmark Scoreで比較するPassmark Score5th BroadwellCore M-5Y102722Core M-5Y512537Core M-5Y703029Core M-5Y713052Core i3 5005U2921Core i5 5200U3504Core i7 5500U40046th SkylakeCore m3-6Y303056Core m5-6Y543295Core m5-6Y573236Core m7-6Y753543Core i3 6100U3880Core i5 6300U4371Core i7 6600U48167th KabylakeCore m3-7Y303624Core m3-7Y32–Core i3 7100U3818Core i5 7300U5146Core i7 7600U5562Core MCore I

CPUの性能といえば米国Passmark社が調査・収集している「Passmark Score」が一定の信頼できる指標※として扱われている。

※CPUの性能を自力でもっと調べたいと思った人は、以下の記事も参考になります。

「CPUどちらが性能良いですか?」CPUの性能比較に便利なサイト3選

モバイル向けCPUの低電圧モデルである「Core M」と、モバイル向けに使用されている「Core I」シリーズの性能は見ての通り。Core m3とCore i3の性能は意外にもかなり近い傾向にある。しかし、Core m7とCore i7になってくると、その差は歴然に。

Cinebench R15で比較するCinebench R15 Single / MultiCore M-5Y1081155Core M-5Y5184151Core M-5Y7091182Core M-5Y7196187Core i3 5005U82208Core i5 5200U108259Core i7 5500U121289Core m3-6Y3086205Core m5-6Y54103222Core m5-6Y57101180Core m7-6Y75102205Core i3 6100U97247Core i5 6300U122307Core i7 6600U141321Core m3-7Y30––Core m3-7Y32––Core i3 7100U88256Core i5 7300U143351Core i7 7600U161343Core MCore I

Passmarkと並んでCPUのベンチマークで有名な「Cinebench R15」によるスコア。基本的な傾向は全く同じ。やっぱり「Core M」は低電圧なのでCore i3が相手なら割と互角だが、Core i5 / i7になってくると差が開いてしまう。

Geekbench 3で比較するGeekbench 3 Single / MultiCore M-5Y1020073853Core M-5Y5120933454Core M-5Y7023784150Core M-5Y7124674277Core i3 5005U19124075Core i5 5200U24874993Core i7 5500U28946004Core m3-6Y3024204873Core m5-6Y5427795538Core m5-6Y5727805633Core m7-6Y7527325270Core i3 6100U21914826Core i5 6300U32316719Core i7 6600U33697031Core m3-7Y30––Core m3-7Y32––Core i3 7100U––Core i5 7300U––Core i7 7600U42727978Core MCore I

次はGeekbenchのスコアを。このベンチマークはノートパソコンやデスクトップでは知名度が低いが、スマートフォン向けとしての知名度は高い。

このベンチマークだとCore m3とCore i3の差がほとんど無くなっている。それでもCore i5 / i7は「Core M」に対して高いパフォーマンスを叩き出す。

ものすごく単純な理由ですが、実はモバイル向けの「Core i3」はターボブーストが実装されていなくて、逆に「Core m3」にはターボブーストが実装されているんですよ。おそらく、差が埋まってしまうのはターボブーストの有無が原因だと思います。

3DMark – Ice Storm Standard Physicsで比較する3DMark – Ice Storm Standard Physics 1280×720Core M-5Y1020080Core M-5Y5120212Core M-5Y7035144Core M-5Y7138906Core i3 5005U29332Core i5 5200U36230Core i7 5500U43526Core m3-6Y3023916Core m5-6Y5425498Core m5-6Y5724508Core m7-6Y7526679Core i3 6100U28073Core i5 6300U37104Core i7 6600U37127Core m3-7Y30–Core m3-7Y32–Core i3 7100U25167Core i5 7300U44182Core i7 7600U42514Core MCore I

この3DMarkというベンチマークでは、内蔵されているGPU(グラフィック用のCPU)の性能を計測できる。

基本的に「Core M」よりも「Core I」の方がグラフィック性能は高め。搭載されている内蔵GPUのランクが違うためです。「Core I」には「Core M」よりも、少しだけ上位のGPUが搭載されています。

ただ、「Core M」を必要とするノートPCって外への持ち運びが前提になる極薄のノートPCが多い。3Dゲーミングは出来なくても、動画の撮影や画像の処理は十分にこなせる必要最低限の性能が備わっていると言える。

3DMark 06 (CPU)で比較する3DMark 06 – CPU –Core M-5Y101987Core M-5Y512127Core M-5Y702386Core M-5Y712503Core i3 5005U2713Core i5 5200U3361Core i7 5500U3826Core m3-6Y302780Core m5-6Y542935Core m5-6Y572596Core m7-6Y752730Core i3 6100U3241Core i5 6300U4050Core i7 6600U4333Core m3-7Y30–Core m3-7Y32–Core i3 7100U–Core i5 7300U4491Core i7 7600U4648Core MCore I

最後は3DMarkによるCPU性能を計測。このベンチマークでは実際に使った時のパフォーマンスを、ある程度示すことが出来る(体感に近い性能をスコア化できる傾向にある)。

基本的な傾向は同じだが…特に気になった点は第6世代の「Core M」の、グレード間の性能差ですね。「Core m3 6Y30」と「Core m7 6Y75」のスコアがほとんど同じになっていて、グレードが高いほどコスパが悪いという結果に。

つまり、「Core m7」を選ぶなら「Core i7 U」を選んだ方が良いということを示唆している。

性能比較から分かったことをまとめると

「Core M」は消費電力がわずか4.5Wということを考えると、なかなかのパフォーマンスだが「Core I」と比較してしまうと差は歴然。グラフィック性能もワンランク低いパフォーマンスに落ち着いている。

Core M:消費電力が少ないのでバッテリーの持ちがよく、発熱は少ない。しかし、CPUの処理性能は悪い。Core I:消費電力はCore Mと比較して2~3倍と高く、ファンも必要になる。その代わり、Core i5 / i7の性能は確実にCore m5 / m7よりも高い。Sponsored Link 「Core M」と「Core I」どちらを選ぶべきか

主観的に言えば「Core M」搭載のノートパソコンはかなりコストパフォーマンスが悪いと思います。

Passmark ScoreCore m5 6Y54 : 3295($ 281)Core i5 6300U : 4371 ($ 281)

Passmark Scoreで同じグレードのCore m5とCore i5を比較すると、希望小売価格はどちらも同じ281ドルなのに性能はCore i5の方が30%程度高い。

「Core M」が向いている人

「Core M」は、Core Iの性能を残しつつも、消費電力と発熱を大幅に抑えたCPU。という認識で大丈夫。お高い割に性能はイマイチですが…

軽くて薄いノートパソコンが欲しいけれど、性能もあまり犠牲に出来ない2in1やタブレット端末が欲しいが、「Atom」や「Celeron」では不安だ

要するに「Core M」ってこういう需要に応えるためのCPUなんですよね。実際に、以下のようなモバイルマシンに「Core M」は多用されています。

Samsung Galaxy Tab Pro SMicrosoft Surface Pro 4Apple MacBook 12

どれも薄型で、スタイリッシュ、かつ1kg前後の軽量モデルばかり。どこにでも持ち運べて、性能もブラウジングやオフィス系なら問題なく動かせる。「軽さ」や「デザイン重視」だと、Core Mの出番が多い。

「Core I」が向いている人

対する「Core I」は、デスクトップ向けと比べれば消費電力はかなり抑えられているが、「Core M」と比較すると2~3倍とかなり多い。その代わり価格に対して性能はしっかりしています。

ノートパソコンと言えど、やっぱり性能は捨てられないコストパフォーマンスを重視したい「Core M」は確かに悪い品ではないが、いざ使うとなると不安

このように、Core Mに不安を感じるなら「Core I」の方が当然良い。特に「Core m5」や「Core m7」といったCPUを選ぼうとしている場合は、素直に「Core i5」や「Core i7」モデルにしたほうが良い。

Passmark ScoreCore m5 6Y54 : 3295($ 281)Core i5 6300U : 4371 ($ 281)Core m7-6Y75 : 3543 ($ 393)Core i7 6600U : 4816 ($ 393)

同世代を並べてみるとこの通り!。純粋にコスパが悪い。

ASUS ZenBook 3 UX390U

ノートPCを作るメーカー側も「Core M」はコスパが悪いと感じているのか、「ZenBook 3」のようにMacBookにケンカを売るようなコスパに優れた製品も登場している。

LG Gram 14 2017

「LG Gram」も1kgを軽量モデルでありながら、CPUには「Core i5 7200U」とCore Iシリーズを採用してたり…。価格や重量が同じで、CPUが「Core I」の場合は、迷わずにそちらを選んだほうが良いだろう。

現状の「Core M」へ、結論

ノートパソコンや2 in 1を選ぶ時、求めている性能がCore i3相当で良いなら「Core m3」を選んでも問題ない。現状、Core m3 と i3に目立った性能差があまり無いから。

逆にCore i5相当に性能を求めているなら「Core m5」や「Core m7」を選ぶのはちょっと、やめておいた方が良い。Core i5 / i7の方が、当然性能が高く、CPU本体の価格も同じだから。

 【注意点】最近は「Core I」という名前だけど、中身はほぼ「Core M」というCPUもある

例えば「Core i5 7Y54」という、Core i5を名乗っていながら実は4.5Wで動作する低電圧モデルが存在している。見分け方は簡単で、4桁の型番に「Y」が入っているかいないか。

7Y54:Core Mと同等7300U:Core I扱いでOK

以上、「Core I」と超低電圧の「Core M」、どちらを選ぶべきか徹底まとめ…という記事でした。

余談

で…「Core M」はモバイル向けCPUとしては割りと頑張っているんだが、それを脅かす存在が登場した。米Qualcomm(クアルコム)が設計してTSMCに委託製造させている「Snapdragon 835」の性能がCore Mに迫るレベルに成長して来たんだよね。

スマホ向けCPUの「Snapdragon 835」の性能がすごい

まだ1コアあたりの性能では及ばないが、マルチコア性能では「Core m5」を突破している。特に内蔵GPUの性能は圧倒的。Snapdragon搭載のノートパソコンやタブレットも楽しみですね。

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