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日本に残る中国文化を知っていますか?「古き良き日本」で自らの文化を再発見する中国の人々 次世代中国

2023-11-11 08:09| 来源: 网络整理| 查看: 265

2017年06月20日

次世代中国 一歩先の大市場を読む

「古き良き中国」は日本にあり~自らの文化を再発見する中国の人々 唐代がコンセプトのレストラン、モデルは京都

 その彼が中国に帰国後、立ち上げたデザイン事務所は成功し、全国各地で大きなプロジェクトに参画している。いま取り組んでいるのが、上海市内の高級大型レストランのプロデュースだ。コンセプトは唐代の長安。当時から国際都市だった長安の繁栄を念頭に、中国モチーフを主軸にしながらも華美に走らず、シンプルで、上質な空間にしたいという。

 彼の頭の中にあるイメージは京都である。前述した画家の友人と同様、彼も数年前に初めて訪れた京都の街で衝撃を受けた。

 「こんなところがすぐ隣の国にあったのか――とまず驚いた。ドイツに9年間いたのでヨーロッパの街の美しさはよくわかる。でも京都は全く違う。なんとも言えない心地よさのようなものがある。シンプルで上品で、そのセンスは本当に素晴らしい。でも翻って考えると、過去の歴史において我々中国人が失ってしまったものはあまりにも多い」

 彼とはこの夏、長安の面影を求めて京都と奈良を一緒に巡って歩く予定で、楽しみにしている。

「枕草子」がブームに

 こうした中国の知識層の考え方に、ここ数年で大きな影響を与えた日本の本が2つある。一つは清少納言の「枕草子」、もう一つが中国国内でも出版された「講談社 中国の歴史」である。

 枕草子はご存じの通り、平安時代中期、第66代一条天皇の皇后、中宮定子に仕えた清少納言が1001年ごろに書いたとされる随筆である。中国では唐王朝崩壊の後ぐらいにあたる。中国語版はいくつかあるが、最も評価が高いのは周作人の訳によるものだ。周作人は中国の国民的作家、魯迅(周樹人)の弟で、若くして兄と共に日本に留学、帰国後は中華民国時代に北京大学教授などを歴任、社会主義中国となった後も大陸に残り、外国書籍の翻訳などに従事した。文化大革命の迫害の中、1967年に82歳で亡くなっている。枕草子の翻訳の完成は1961年ごろとされる。2015年3月、上海人民出版社から新装版が出て、一躍「枕草子ブーム」が盛り上がった。

 春天是破暁的時候[最好]。

 漸漸発白的山頂,有点亮了起来,紫色的雲彩細微的横在那里,[這是很有意思的。]

 春はあけぼの。

 やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 (中国の簡体字を日本の漢字に置き換えた。[ ]内は訳者の補足)

ネットショップで売られている「枕草子」。このサイトだけでも4500以上も評価の書き込みがある 平安朝と唐の文化の深いつながり

 枕草子が中国の人たち、特に若い層に人気を呼んだ背景は中国国内でもさかんに分析されている。私なりにまとめてみると、以下の3点にあるように思う。

(1) 作者、清少納言の個人的魅力

(2) 日本的な感性「をかし」の新鮮さ

(3) 平安朝と唐との文化的なつながり

 日本語で読んでもわかるが、清少納言という女性は実に聡明、利発で感性の豊かな人である。発想が前向きで、ジメジメしたところがない。中宮定子との才気あふれるやりとりに見られるように、反応の速い、パキパキした女性を好む中国人読者の嗜好に合っている。「1000年も前の日本にこんな女性がいたのか」という純粋な驚きがある。

 2番目の「をかし」だが、これまで日本的な感性というと、中国では「物之哀(もののあはれ)」という表現が知られてきた。これは源氏物語の影響が強い。しかし枕草子のトーンは大きく違う。四季の変化や身の回りの小さな出来事に着目し、わかりやすい表現で描写する。人生の楽しさのようなものが感じられる。中国人の読者は、中国の唐とほぼ同時代の日本で生きた女性の細やかな感性に感動する同時に、現代の自分との距離感の少なさに強い共感を覚えている。

 そして平安朝と唐の文化的なつながりは、まさに中国人読者ならではの感慨と言えるだろう。枕草子の文中に唐の文学者、白居易の詩文集「白氏文集」が引用されていることはよく知られている。「白氏文集」は845年に完成、日本にはその後まもなく伝来し、平安朝の文化に大きな影響を与えた。

 「少納言よ。香炉峰の雪いかならむ。」

 と仰せらるれば、御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせたまふ。

 というくだりは、かつて日本の教科書にも採録され、よく知られている。中国でも枕草子ファンの間で熱心な議論が交わされており、「この質問だけですぐに白居易の詩の話だとわかるなんて、日本の貴族の教養はどれだけ高いの!」などと感嘆の声が上がっている。

 (蛇足ながら解説すれば、香炉峰とは中国江西省の廬山(ろざん)の一峰で、形が香炉に似ている。白居易の詩の中に「香炉峰の雪は簾(すだれ)をかかげてみる」という一節があり、中宮定子はこの詩を清少納言が知っているか試したのである。期待通り清少納言が簾をかかげて見せたので、中宮定子は満足の笑みを浮かべた――という話である)

「枕草子」ファンが集まるサイト。内容について熱心に議論されている。「紫だちたる雲の……」イラストも見える

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