私が"Fish upon the sky"に、 "MorkPi"に、"PondPhuwin"に惚れた理由｜SHIN｜note

サムネイル：cr.GMMTV

現在、6月13日午前2時。（執筆開始当時）ここ数週間、このような内容のnoteを書きたいと思いながらずっと考えがまとまらず投げ出していました。そんな中、真夜中にふいに文章構成が降りてきました。これは今書くしかない、と自分史上最速でキーボードを叩いている次第です。

今回のテーマは「私が"Fish upon the sky"に、"MorkPi"に、"PondPhuwin"に惚れた理由」です。なぜ、私が”Fish upon the sky”というドラマに惚れたのか、”MorkPi”というメインカップルに惚れたのか、”PondPhuwin”というメインロール2人に惚れたのか、を書きなぐっていこうと思います。この文章の性質上、作品のネタバレを含むことが考えられましたが、極限まで落とすことに成功しました。とはいえ、未見で一切のネタバレを受けたくない方は大変申し訳ないですが読むのをやめていただくか、本編を視聴したうえで再度訪問いただく方が得策と考えます。

ちなみに、「はじめに」では、私と「Fish upon the sky」の今までをだらだらと語っている部分になりますので、興味のない方は一切飛ばしていただいて構いません。

私は、5月9日に初めて「Fish upon the sky」を視聴しました。当時は本国の放送が始まってちょうど1ヶ月、EP5まで放送されたころでした。ジオブロックされていた影響で（VPN契約をしているので見ようと思えばいつでも見れたわけですが）ついつい後回しにしていて、たまたま時間があるときになんとなく見始めた感じでした。

昼寝したせいで前のツイートより一睡もできず、結果いつか見ようと思ってた🐟を見ることに…🥸

なにこの可愛いで溢れた作品…🥺🥺🥺ずっと笑いっぱなし、顔ニヤニヤしっぱなしで絶対に人前でみちゃいけないやつです🤣Pondくん、ほぼ新人さんで初見だけどすでに好きですね、推します😇

そこから約3週間後の5月27日、EP8の放送前日に布教シートを制作してTwitterにて公開しました。当時はジオブロック中だったわけですが、ありがたいことに（個人的には）多くの反響をいただくことができました。

#FishUponTheSky の布教シートが完成しました！ジオブロックされているのでめちゃめちゃにオススメすることができませんが、すごくいい作品なのでぜひ見てみてください！現在、物語は中盤から終盤に差し掛かるいいタイミングです。#FishUponTheSkyEP8 は明日5/28(金)22時30分(JST)から！ pic.twitter.com/mAjfhC1TGk

その翌日、奇跡は起きました。5月28日、EP8放送直前の午後6時頃、なんとジオブロックが解除されたのです。その勢いに乗って多くの方が私の布教シートを拡散してくださり、執筆現在ではインプレッション10万超、RT400超、いいね800弱の個人最高バズりを記録することになりました。この場で、多くの拡散してくださった方に感謝を申し上げたいと思います。

ジオブロック解除（と直前の布教シートもちょっとだけ）のおかげで、多くのタイ沼民の方に「Fish upon the sky」を知っていただき、放送時のツイート数はおそらく爆上がりしました。さらに私はタイ沼民以外の方にも「Fish upon the sky」を知っていただこうとさらに別路線の布教シートを制作して、6月10日に公開しました。こちらにも多くの反応をいただき感謝を申し上げたいです。

#FishUponTheSky #ปลาบนฟ้า の布教シート(1枚Ver)が完成しました！前回のシートと比べてタイBLに詳しくない方やこれから見てみようと思ってる方向けに、メインカプ(MorkPi)に焦点を当てて作ってみました。※EP4までのネタバレ含みます！興味持った方！１話はこちらから👉 https://t.co/8RywqEBfY2 pic.twitter.com/Bb8HTUJaPp

「Fish upon the sky」は主人公の負け犬大学生・Piが、人気者であるMuang Nanへの一目惚れを通して傷つきながらも自分のイメージチェンジを果たして恋に向かっていく、というのがメインストーリー。とはいえ、この話のカップルはPiとMuang Nanではなく、PiとPiが恋敵として嫌うMuang Nanの親友・Morkの2人。最初はいがみ合ってた2人が…というストーリーに見えて、だんだん明らかになっていく（主にMorkの）真実は全く違うものとなっています。

そして、サブカプとなるのがPiの兄でいい加減すぎて留年しちゃった5年生のDueanと新入生・Meenのお話。DueanはPiの後見人的な立場でも多く登場してきますが、その時は口うるさくも優しくて弟想いな様子が見受けられます。しかしながら、Meenと対峙するときはうるさい成分がガツンと上昇します。アヒルの赤ちゃんのように四六時中ついてくるMeenを払うことに必死な上、自分が「単位が取れなくて卒業できなかった馬鹿な5年生」とバレたくないがために嘘に嘘を重ね続けるわけですが、こちらもあるきっかけで関係性がガラリと変わっていくわけです。

そんな2つのエピソードが少しずつ重なりながら全12話描かれていくわけです。ちなみに、原作者は「2gether」でおなじみのJittiRain先生。「Theory of Love」から続けて3年連続でGMMTVの新作に採用されている先生の本作は「ToL」「2ge」と比べてもコメディ路線独走で構成されています。

さらに言うと、嫌味な当て馬的女性が現れることも、両親が同性愛に反対して恋仲が引き裂かれることも、異性愛が当たり前で同性愛なんてあり得ないという発言や様子がうかがえることも、一切ありません。そこにあるのは、一人の人間と一人の人間が差別されることなく愛し合えて、そこを異性愛規範等を持ち出して批判・揶揄する人間が誰もいないやさしい世界なのです。

このやさしい世界こそ、私が求めているBLドラマの世界なのです。「甘い」と言われたら「そうです」としか言い返せません。「そんな世界存在しない」と言われたら「（少なくとも現時点の日本では）そうです」としか言い返せません。でも、いいじゃないですか。そんな世界に浸って、ある人は自分が住む現実世界もこうなっていけたらいいなと思い、ある人はやさしい世界を実現させるために行動に移す。そういうきっかけになるという視点だけでも「Fish upon the sky」のようなドラマは、小説は、存在する価値に溢れていると私は思います。私がタイBLで初めて見たドラマ「2moons」のように。

主人公であるPiは自らの容姿、尊敬する兄たちと比べられることでいじめを受け、友だちというものを一切捨てて大学までやってきました。大学2年生になっても、友だちはSNS上で会話を交わす名前も知らない同じ大学の学生たったひとり。そんな彼が、たまたま出会ったMuang Nanに一目惚れをしてアタックしようとしますが、ここでも外野からの心ない言葉で心が折れかけます。しかし、Muang Nanと並び立つには自分が変わるしかない、と一念発起。周りからもチヤホヤされるくらいかっこよくなってMuang Nanへ再度アタックを始めます。

そんな彼の恋路を一見邪魔する存在として現れるのが、後のPiのパートナーとなるMork。彼は非常にイケメンでMuang Nanとも仲が良いことで有名です。大学内外の”Shipper”たちがMorkとMuang NanをShipさせて楽しむほど彼らの仲は親密で、Muang Nanと近づきたいPiにとって自信満々に対峙してくるMorkは最大の敵として映るわけです。しかし、実は物語が進んでいくにあたって明かされていくMorkの心中はPiと同じく”ある部分で”自信がない人間だったのです。

MorkとPiの関係性は、どこかいびつに見えてどこか平等な、一見変だけどよく見ると自然で美しい形をしているように感じます。どちらかがどちらかを守るとか、尽くすとか、そういうことではなく、お互いがお互いを尊敬する姿は理想的なパートナーの姿なように私の目には映りました。

メインロール・Piを務めるPhuwinくんは弱冠17歳で座長（という言い方や立場がタイにあるか知りませんが）に抜擢されました。子役出身で多くの経験を積み、GMMTVに所属後は「’Cause You’re My Boy」や「The Gifted -Graduation-」ではメイン級の扱いで活躍していますが、完全な主役としてのGMMTV作品はおそらく初だと思われます。また、前述の「’Cause You’re My Boy」では、今作でも共演している（兄・Duean）Neoくんとメインカプに次ぐ扱いでカップリングされ、延長で一緒に「Our Skyy」や「Dark Blue Kiss」にも出演していました。しかしながら、当時のPhuwinくんの年齢（撮影時は14歳！）を鑑みて原作よりも控えめなブロマンス程度に抑えた役柄でした。そのため、BLを演じるのが今作が初、と言っても過言ではありません。また、私生活では類まれな才能と努力により飛び級でタイの東大と呼ばれるチュラーロンコーン大学に入学しています。まさに文演両道、博学多才、欠点がなさすぎるスーパーボーイです。

同じくメインロール・Morkを務めるPondくんは今年20歳になったばかりのヤングボーイ。前年のオーディション番組にて優勝を果たしGMMTVに所属することになった新星です。本作以前の出演作はPhuwinくんも出演していた「The Gifted -Graduation-」におけるいわゆる”忖度ミニドラマ”のみ。ほぼ初演技で主演に抜擢された形と言えます。私生活では、K-POPのファンボーイとして有名で真似をするためにダンスを勉強し始めたとも言われています。

そんな2人がお互いに支え合いながら作り上げた役が”MorkPi”であり、”Fish upon the sky”の主軸となっているわけです。彼らの姿を見ていると、まさに”MorkPi”のようにお互いがお互いを尊敬していることが非常に感じられます。演技経験の少ないPondくんをPhuwinくんが年下ながらしっかりとバックアップをして、Pondくんもその姿を尊敬して必死で追いかけた、という話は多くのインタビューからも窺い知ることができます。PhuwinくんがPondくんの演技にあまりアドバイスをせず「スースーナ！」と繰り返したこと、PondくんがPhuwinくんの普段の姿勢に感銘を受けていたこと、いろんなことが伝わっています。去年10月に初めて出会った彼らがこの短期間で信頼関係を強め、素晴らしいケミストリーを感じさせる間柄になったのは2人の人格ゆえであり、それこそが2人の魅力だと言えると思います。なにがなんでも私はこの2人を褒めて褒めて褒めまくりたいです。（笑）

長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。私はこの文章を書き上げられて幸せです。そして、今よりも多くの方に”Fish upon the sky”を、 ”MorkPi”を、”PondPhuwin”を知って感動していただけたらもっと幸せです。さぁ、まだ見てない方も、もう何周もした方も、下の再生ボタンをクリックです！